市場概要

豊洲市場とは

豊洲市場は、2018年に築地市場から移転した、水産物、青果物を取り扱う総合市場です。
築地市場は、都内に11ある東京都中央卸売市場のうち最も古い歴史を持つ市場でしたが、
施設の老朽化と狭隘化が深刻となり、施設を抜本的に改善するため移転することとなりました。

市場業者の役割

卸売業者

生産者や出荷者から依頼された野菜や魚などの販売を引き受けて、せりや入札などの方法で、仲卸業者や売買参加者に卸売りします。卸売業者の経営はこの際の販売手数料で成り立っています。卸売業者は魚や野菜など取扱品目ごとに分かれて、専門の品物だけを販売しています。生産者が安心して品物の販売を依頼するためには、卸売業者に十分な資力と信用がなければなりません。このため、中央卸売市場の卸売業者となるには農林水産大臣の許可が必要です。

仲卸業者

卸売業者からせり等で買った魚や野菜を市場内にあるお店で小分けして、魚屋さんや料理店などの買出人に販売します。この場合はせり売りではなく、相対売りという方法がとられます。仲卸業者も卸売業者と同様に取扱品目ごとに分かれています。営業の許可は、開設者である東京都が行います。

売買参加者

八百屋さんや魚屋さんなどの小売商や加工業者・問屋・スーパーなどの内、せり等に参加して卸売業者から直接買うことのできる人です。売買参加者になるには開設者である東京都の承認が必要です。

買出人

八百屋さんや魚屋さんなどの小売商や寿司屋・飲食店など、自分の店で売る商品や料理の材料を市場内にある仲卸業者の店に仕入れにくる人です。

関連事業者

市場内のお店で市場の利用者のために包丁・長靴・計量器・包装資材など必要な物品の販売をしたり、荷物の一時預かりや配達、食堂などを営業している人です。

開設者

「卸売市場法」に基づいて、農林水産大臣の認可を受けた東京都が中央卸売市場を開設しています。その役割は次のとおりです。
・市場の建設、施設の整備・維持管理
・仲卸業者、関連事業者の許可、売買参加者の承認
・取引ルールの制定、市場業者の指導監督
・入荷量や価格など情報の公開、提供サービス
市場建設や運営に必要な費用は、市場業者が支払う使用料と税金で賄われています。

市場の1日

入荷(前日夕方~真夜中)

全国各地から大型トラックなどにより、市場に品物が続々と集まってきます。到着した品物は「卸売業者」が受け取り、自分の売り場に並べます。

品物の下見(AM4:00~AM7:00)

卸売業者の売り場に徐々に人々が集まってきます。この人たちは「仲卸業者」や「売買参加者」と呼ばれ、品物をセリで買う人たちです。品物の下見をして、値段を検討しセリに備えます。

セリ(AM5:00~AM8:00)

セリの始まりです。売り手であるセリ人の呼び掛けに対して仲卸業者、売買参加者が指で値段を示します。一番高い値段をつけた人がその品物を買うことができます。

仲卸業者から買出人へ(AM7:00~AM11:00)

街の魚屋さんや八百屋さん、料理屋さんなどの買出人が仲卸業者のお店に品物を買いにきます。この時間、市場に一日の中でもっともたくさんの人が集まります。買出人は、仲卸業者から買った品物をトラックに積み込み、街の自分たちの店に運びます。このようにして、皆さんの街に新鮮な魚介類や野菜、果物が届くのです。

市場の食品衛生

市場衛生検査所の目的と機能

市場衛生検査所は、都内卸売市場に流通する食品の安全確保を図ることを目的としています。
卸売市場には、毎日、国内外から多種・大量の食品が集まり、市場外へ流通していきます。
このため、当所は、一般消費者の手元に届く前の流通段階である市場において、有害、不良な食品を「市場に入れない」「市場から出さない」「市場で作らない」を基本理念とし、監視指導と試験検査とを一体的に実施することにより、有害、不良な食品を早期発見し、迅速に市場や流通経路から排除するよう努めています。

主要業務

◆ 監視指導

◆ 監視指導

 監視指導は、卸売市場に入荷する食品等の安全を確保するための重要な業務であり、食品衛生法で規定され、都知事が任命した「食品衛生監視員」が行います。

 市場衛生検査所では、卸売市場の実態に合った監視(早期監視及び通常監視)を行い、有毒魚などの有害、不良な食品の排除に努めるとともに、市場内営業者に対して食品の衛生管理を指導するなど、自主的衛生管理体制の確立を推進しています。

◆ 試験検査

◆ 試験検査

 食品には食品衛生法に基づく成分規格や食品添加物の使用基準など、様々な規格や基準が定められています。卸売市場に入荷する食品等がこれらの規格基準に適合しているか否かを確認するために各種の試験検査を行っています。検査の結果、法令で定める基準に適合しない場合には、違反の内容によって適切な行政措置を講じ、市場内営業者に対して当該食品の販売禁止などの不利益処分を行うこともあります。

◆ 調査研究

 日常の監視指導や試験検査の中で得られた検査結果及び調査結果を取りまとめ、今後の業務に反映させるとともに、技術水準の向上に努めています。毎年度末には、所内で各テーマに沿った調査結果を報告する「調査研究発表会」を開催し、調査研究結果を共有し、市場内営業者の自主的衛生管理の向上などに役立てています。

◆ 衛生教育

 卸売市場における食品の安全を確保するためには、行政側の施策のみならず、市場内営業者が正しい衛生知識を習得し、実践する必要があります。そこで当所では、市場内の営業者及び関係団体を対象として講習会等の食品衛生教育を行っています。また、市場まつり等のイベントでは「食品衛生相談コーナー」を設け、一般消費者等に対する食品衛生に関する知識の普及啓発も行っています。さらに、国や他自治体等の研修生を受け入れ、検査技術及び卸売市場における専門的、技術的知識の向上に寄与しています。

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